ODAをどう変えればいいのか

藤林泰・長瀬理英編著
四六判/280ページ
本体2000円
+税
2002年6月/2刷

ISBN-10: 4906640532
ISBN-13: 978-4906640539





ODAは本当に必要なのか。軍事政権を支え、開発による環境破壊や立ち退きで途上国の人びとの生存権を脅かし続けてきた日本のODA。関連省庁や企業、そして市民の責任と役割を正面から問う。


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<目次>

■第T部 変わらぬODA
第1章 立ち退かされた人びとの一〇年
1 ODAと立ち退き ─―藤林 泰
2 弱者切り捨ての「援助」●フィリピン─―藤林泰
3 高速道路と立ち退き●インドネシア─―福家洋介
4 「人権、環境のモデル」の実態●インドネシア─―久保康之

第2章 戦争協力と人権侵害のODA─―村井吉敬
1 ODAの無定見
2 東ティモールの苦難に荷担したつづけたODA
3 離脱後の援助「攻勢」
4 日本が支えた抑圧と汚職のスハルト政権
5 債務負担者インドネシア市民の怒り
6 いったい何が問題で、どうすればいいのか

第3章 熱帯雨林伐採と砒素汚染 パプアニューギニア─―清水靖子
1 豊かな水源郷マタネコ集落
2 森を消したODAと日本企業
3 伐採村の干ばつと水不足
4 猛毒物質(クロム・銅・砒素)の垂れ流し
5 日商岩井は責任を逃れてはならない

第4章 人権抑圧に荷担した天然ガス開発借款 インドネシア─―佐伯奈津子
1 人が生きたまま焼かれるのを見た
2 拷問キャンプと日本の国家プロジェクト
3 肥沃な土地の貧しい人びと
4 LNG開発援助でアチェ紛争を助長した日本の責任


■第U部 変わる? ODA
第5章 拡大するカネの流れと人びとの生活
1 日本の「顔の見える」から、地域生活者に「耳を傾ける」へ─―長瀬 理英
2 農民の負債を増やすODA タイ─―高橋清貴
3 未来を先食いする民活インフラ─―長瀬 理英

第6章 紛争後の復興支援とNGO 東ティモール─―越田清和
1 逆転した構図
2 紛争の原因について沈黙する国際社会と日本
3 「国家」をつくりたがる国際機関
4 復興支援のあり方と日本政府の関わり
5 NGOに何ができるか

第7章 NGOの政策提言活動はODA政策をどう変え得るか─―神田浩史
1 後退した位置づけとODA大綱の制定
2 停まったODA─―カンボジアへの農薬供与
3 NGOと省庁との定期協議
4 ODAを改革するために

第8章 わたしたちの提言・ODA基本法の制定を早急に─―村井吉敬
1 ODAを国会での審議事項に
2 いつまでサボる!? ODA基本法
3 国会・国民の責任


<書評>

『カトリック新聞』(02年7月7日)、『ガバナンス』(02年8月号)、『週刊金曜日』(02年8月23日)、『ふぇみん』(02年7月25日)、『アジアウェーブ』(02年8月号)で紹介。