コモンズは、環境・アジア・農・食・自治などをテーマに暮らしを見直す、わかりやすく質の高いメッセージを伝える新しい出版社です。
 
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 特別賞の一つコモンズは、以前から注目していました。その今年度のリストには、民衆の視点からの諸問題をテーマにした著作が並んでいます。原点からの農の問い直し、道路、バイオ燃料、農村女性のありかた、戦争に向う国家と社会の動きの鋭い指摘などです。この多様な出版活動が特別賞と評価されました。
小原秀雄「第24回梓会出版文化賞選考を終えて」
(出版ダイジェスト08年12月21日号より)

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このたび、第24回梓会出版文化賞特別賞を受賞しました。
 この賞は、出版活動を
10年間続けていることが条件だそうです。1996年創立のコモンズは、今年はじめて案内をもらい、受賞などはまったく考えずに、とりあえず応募だけはしました。二次選考に残ったという通知があり、5冊の本を送ったのが9月ごろだったでしょうか。11月下旬に受賞の電話をいただき、本当にびっくりしています。

 ただ、実はこの賞には忘れられない思い出があります。それは、ぼくが15年間勤めた学陽書房を辞めた直後の9512月に、その学陽書房が受賞したからです。しかも、受賞理由に書かれていた内容は、すべてぼくが創った作品に対するものでした。しかし、公的には学陽書房から何の連絡もなく、もちろん授賞式に呼ばれることすら、ありませんでした。自分の仕事が認められたうれしさと同時に、会社を辞めた人間に対してそういう態度をとるのかと、あきれと悲しさと怒りが混ざった複雑な感情が沸き起こったのは、いまも忘れません。

 コモンズは創立以来、環境・農・食・アジア・自治を柱に、管理優先の「公」(国家)でも、商品化と市場万能の「私」でもない、人と人が結び合う「共=コモンズ」の世界を追求してきました。それは、地球や環境の限界を考慮しない経済成長至上主義を批判し、真の豊かさを考えていくことにつながります。既存の発想にとらわれず、先鋭的であり、なおかつ地に足のついたメッセージを伝えるように心がけてきました。選考のことばには「一貫するのは、環境や地球の限界を顧みない、経済成長優先社会を変えていくという思想の提示です」と記されていて、我が意を得た思いです。

 編集・制作にあたっては、書き手の専門的な知識や深い思想を読者にわかりやすく届けることを重視してきました。そして、書き手と議論し、学びあい、注文をつけ、ときには相当に書き直してもらい、納得ゆく内容に仕上げてきたつもりです。創立してまだ12年なので、今回の受賞は本当に意外でしたが、小社のめざす方向性を評価していただけたものと思い、素直に喜んでいます。出版不況と厳しい取引条件のもとで、志を持続する大きな励みとなりました。

コモンズ代表  大江正章



『週刊読書人』(2009年2月6日号)に記事が掲載されました。
(以下引用)
「受賞出版社の挨拶から。(中略)コモンズ編集長の大江正章氏は、『私自身は特に思っていませんが、今回はユニークな出版活動を評価されたようです。私は三つのポリシーを持って仕事をしています。まず点数を抑え、丁寧に作って長く売っていく。自分でできる範囲でコツコツ作って極力断裁はしない。二つ目は書店営業を重視する。しかし書店さんだけには頼らず自分での直販ルートも開拓して様々なところで売っていく。三つ目は無借金経営です。どうしても経営が立ち行かなくなれば自分の友人や著者から借りる。そもそもコモンズを作った時点で私はお金が全くありませんでした。その際、コモンズ債を一口三万円で発行して八十人くらいの方に買っていただきました。幸い誰も返せとは言ってきません。そうした姿勢でやってきましたし、これからも一切変えずにしっかり仕事をしていこうと思っています。』と述べた。

『梓会通信』(2009年1月号)に、代表大江の「受賞の挨拶」が掲載されました。

 
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