清流に殉じた漁協組合長


相川俊英
四六判/220ページ/本体1600円+税/2018年1月

ISBN 978-4861871474

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山形県が建設を進める最上小国川ダムに反対していた小国川漁協の組合長が
2011年2月、県との打ち合わせ日の未明に自殺した。
前日まで、熱心に対応を準備していたにもかかわらず……。いったい、なぜ?!
闇に葬られた事件に、地域の政治やダム問題に詳しいジャーナリストが
渾身の徹底取材で迫る。



<目次>

第1章 命を絶った組合長
第2章 懐柔と脅し
第3章 寝返りと沈黙、そして無関心
第4章 赤倉温泉と金山荘
第5章 総代会
第6章 よそ者と山男
第7章 談合政治の風土
第8章 捻じ曲げられた論点ーー治水と自然の二者択一にあらず
第9章 土着権力とダム
第10章 ごまかしと穴だらけの地方創生



<編著者プロフィール>

相川俊英
1956年群馬県生まれ。早稲田大学法学部卒。地方自治ジャーナリスト。
主著に『地方議会を再生する』(集英社新書)、『奇跡の村 地方は人で再生する』(集英社新書)、『反骨の市町村――国に頼るからバカを見る』(講談社)、『トンデモ地方議員の問題』(ディスカヴァー携書)、『長野オリンピック騒動記』(草思社)など。


<書評>

最上小国川ダムの建設反対運動の中心を担っていた小国川漁協が2014年2月、山形県との打ち合わせの日の未明、突然自殺した。その理由は報道されず、その後、漁協はダム建設容認に傾いていく。筆者はダム問題を通して自治のあり方や政治風土・民主主義のあり方を読者に問いかける。(以下略)
『月刊ガバナンス』(2018年3月号)


哀しい本だなあ…。読後の感想である。ひとりの男が自死した。なぜ自死したのか、ジャーナリストが背景を追う。そこに露呈するのは、あまりにありふれたこの国の公共事業の姿だった。(中略)裏に潜むのは行政のある種の裏切り。切り崩され孤立していく反対派の人々。むろん、巨大公共事業に絡む多くの疑惑も吹き出す。この国の公共事業は、必ずつきまとう賛成反対両派の分断による地域感情の対立。それは原発立地自治体で、嫌になるほど見せつけられたお馴染みの光景だ。そして結局は個人の苦悩に収斂され、時にはこんな痛ましい結末を迎える。(中略)著者が口の重い現地の人たちを丹念に訪ね歩き、執拗に地方自治の在り方を問い続ける中で、抱いた怒りが直に伝わってくる。
評者:鈴木耕(編集者)
『ジャーナリスト』(第722号 2018年5月25日発行)


<出版記念イベント>
 3月18日(日)「“ダム問題は終わっていない”『清流に殉じた漁協組合長』出版記念イベント」
 7月07日(土)「あなたのまちの議会と政治そのままでいいの!?『清流に殉じた漁協組合長』出版記念イベントPart2」

『出版ニュース』(6月中旬号)で紹介されました。


 

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