里山の伝道師

伊井野雄二(赤目の里山を育てる会理事長)著
四六判/192ページ/本体1600円+税
1999年10月/978-4906640256

里山が人を育て、人が里山を育てる――雑木林、田んぼやため池が組み合わさった日本の原風景・里山。心を癒す身近な環境を守る方法と熱い想いを長年の実践から語る。環境教育・総合学習の格好のテキスト。

目次

プロローグ 一万年の歴史を育む里山

第1章 里山を活かして育てる
 1 日本の原風景
 2 赤目の森の四季
 3 里山のはたらき
 4 里山の嘆き
 5 里山を復活させる
 6 里山と子どもたちが育ち合う

第2章 里山のエコリゾート
 1 農作業しながら身体を癒す
 2 ゴルフ場計画へのオルタナティブ
 3 エコリゾートを訪れる人たち
 4 高い理念、そこそこの経営

第3章 NPOとトラスト
 1 自分たちの地域は自分たちで豊かに
 2 ナショナル・トラストの心と役割
 3 市民・企業・行政の協働=コラボレーション

第4章 里山の伝道師
 1 里山の保全を支える四つの方法
 2 里山が守り育てる二一世紀

エピローグ 一%をめざす伝道師の個人的告白

あとがき

書評

書評オープン


 伊井野さんと仲間たちの赤目の森とのかかわり方、そこから生まれた里山に対する理解などが、伊井野さん自身の声で語られ、里山を楽しんだり、里山暮らしをしようとするときに参考になる本。

『田舎暮らしの本』(2002年9月号より)