肌がキレイになる!! 化粧品選び[7刷]

境野米子(薬剤師・生活評論家) 著
A5判/128ページ(カラー16ページ)/本体1300円+税
2003年10月/ISBN 978-4906640706

肌のダメージは化粧品のせいだった!?
基礎・メイクから茶髪、マニキュア、エステまで、安全な美容とのつきあい方や成分表示の上手な見方、自分に合う化粧品と避けたい化粧品がわかる。

目次

プロローグ わたしもお化粧が好きです
 お肌のトラブル続きだった、わたし
 化粧品は化学物質なのです
 安全を確かめて、肌に合ったものを使おう
 洗いすぎにご注意
 わたしが信頼できるメーカーや化粧品
 生活も見直そう

CHAPTER1 これだけ知れば、あなたも素肌美人
 1 素肌を守るための選び方と使い方
    ふだんの化粧はシンプルに
    基礎化粧品の選び方
    よそゆきメイクのときは成分に目をつぶる
    メイク化粧品の選び方
    化粧落としは石けんで
    紫外線対策の基本は帽子、長袖、日がさ
    髪を染めると、髪が傷む
    保存にも注意しよう
    日本人とヨーロッパ人の肌は違う
    外国製化粧品を買うときの注意ポイント
 2 成分表示は、こう読もう
    最初と最後の成分に気をつける
    表示成分が少ないほど肌への負担も少ない
    発ガン性と環境ホルモン作用がある成分をチェックする
    化粧品にはアレルギー表示がない

CHAPTER2 この化粧品・メーカーなら使えます
 肌の弱い人でも使える日焼け止めクリーム
   和光堂のサンカットベビー&ファミリーA
 とくに危ない成分は使われていない
   アクセーヌのパウダリーファンデーションPV<N20>
 敏感肌の人を対象にしたデータがある化粧品
   ノブ、アクセーヌ、日本ジョセフィン
 日焼け止め化粧品の上手な使い方
 ロングセラー化粧品
   資生堂、ゼノア化粧品、ジュジュ化粧品、明色化粧品
 合成界面活性剤・合成保存料を不使用
   太陽油脂のパックス ナチュロン シリーズ
 皮膚を守ることをめざすクリームと化粧水
   ゼノア化粧品
 白髪を染めたい方におすすめ
   化学染料が入っていないヘナ
 わたしが好きなメーカー
   ハイム化粧品とちふれ化粧品
 わたしが評価できるメーカー
   ファンケルと資生堂
 企業努力で安さを実現
   エイボン・プロダクツ
 人気の外国製化粧品
   ゲランやボディ・ショップのファンデーションなど

CHAPTER3 この化粧品・メーカーは避けたい
 レチノール入り「シワ対策」化粧品
   メナード、コーセーなど
 コウジ酸入り美白化粧品
   三省製薬、アルビオンなど
 モイスチャーミルクの過剰宣伝
   日本リーバのダヴ シリーズ
 使用成分が非常に多く、値段も高い
   ヴァーナルのアンクソープ
 無鉱物油などを強調し、植物エキスを多用
   シナリーの化粧品/やせる化粧品 資生堂など
 「効果」を強調する化粧品、高い化粧品
 ホルムアルデヒドが発生する化粧品
   ランコム、エリザベス アーデンなど
 フタル酸エステル類が含まれている化粧品
   海外の有名ブランド
 人気の外国製化粧品
   クリスチャン・ディオールやクラランスなど
 おとな向けニキビ用化粧品
   アユーラ ラボラトリーズ、オルビスなど
 殺菌剤入りの洗顔フォームや石けん
   マックス ファクター、牛乳石鹸など
 環境ホルモン作用が疑われ、爪が弱くなる
   マニキュア・除光液
 相次ぐお肌のトラブル
   エステサロン

CHAPTER4 知って役立つ肌と化粧品の話
 パラベンは絶対に避けるべきなのでしょうか?
 子どものころから乾燥肌です。どうしたらよいでしょうか
 体質が変わって、かぶれやすくなり、あまりよくなりません
 パッチテストの簡単な方法を教えてください
 バイオテクノロジー技術を用いたヒアルロン酸には抵抗があります
 酸性化粧水は家で簡単につくれるのでしょうか?
 石けんは肌にキツイと聞かされてきましたが……
 「有害汚染化学物質」として指定されたのはどんな成分でしょうか?
 どんな化粧品がどんな理由でリコールされたのか、教えて下さい
 低インシュリンダイエットは効果があるのでしょうか
 ブランド名は違っても、もともとの会社は同じというケースは?

化粧品に使われている要注意成分
索引(メーカー・商品名)

あとがき

書評

書評オープン


 「肌のトラブルが絶えなかった」という境野さん。新刊「肌がキレイになる化粧品選び」は、自分に合う化粧品や化粧法を探す中で知った、要注意成分や保証期間など化粧品に関するさまざまな情報を載せている。各化粧品メーカーへのアンケートも実施し、その対応から良心的なメーカーについても触れた。

『上毛新聞新聞』(2003年11月19日より)


 テレビのCMや雑誌の化粧品広告は、どれも”肌に良さそう”という印象を受けます。ところが実際は、ここ十数年の間、国民生活センターに寄せられたトラブル件数の第1位は化粧品によるものです。著者は「化粧品は多種類の化学物質からできている」ことを理解したうえで、正しい化粧品選びの目を養うことを訴えます。本書では、実際に販売されている化粧品の実名を挙げながら、上手な化粧品の選び方を教えてくれます。

『自然と健康』(2004年1月号より)


 女性にとって化粧品は身近なもの。しかし、肌荒れを起こしたり、かぶれたりする被害も多い。
その理由は、化粧品には多くの物質が含まれている上に、敏感肌や乾燥肌など肌が弱い女性が多いからだ。本書は「安心できる化粧品を知りたい」「きれいな素肌を保ちたい」という女性の切実な願いに応えたものだ。
出ている化粧品は、敏感肌に悩みながらも化粧をしたいと願う著者が、数多くの化粧品の成分を分析し、使い心地を確かめて書いたものばかり。成分表示の読み方から、著者お勧めの商品、避けたい商品まできめ細かく書いている。
ただ単に不安感をあおるだけでなく、自分の肌に合った化粧品の使い方・選び方を知る参考になりそうだ。

『日本農業新聞』(2003年12月16日より)


『読売新聞』(03年11月21日)、『日本農業新聞』(03年12月16日)、『ダ・ヴィンチ』(03年12月号)、『本の花束』(04年1月号)、『週刊金曜日』(04年1月9日号)、『Yum Yum』(04年2月号)、『きなり』(04年2月3日号)、『マイキッチン』(04年2月3日号)、『本の花束』(06年8月号)、『本の花束』(07年2月号)、『オーガニックタウン』(2010年夏号、月刊クーヨン5月号増刊)で紹介されました。