『いのちの秩序 農の力』

本野一郎
2006年/四六判/256ページ/1900円+税



忘れもしない神戸の大震災。当日から復興に活躍したのは、消費者と深いつながりをもっていた地元の農協だった。日本を覆いつくす「おカネの秩序」を超えて「命の秩序」を創りだすとき、新しい協同社会が生まれる。そこに欠かせないのは、身近に農があることだ。地域に根づいた農協のリーダーが発信する熱いメッセージ。
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<目次>
まえがき

第1章 震災救援から自給へ

      1 地震は未来を開くだろうか―私たちのライフライン
      2 震災復興・生命の祭り―震災とニュータウン
      3 「自給をすすめる百姓たち」の発足ー自給・自立・環境

第2章 
有機農業運動の道

      1 有機農業の発展と提携原理
      2 明日の有機農業―アメリカのCSA
      3 遺伝子操作と農業の原理
      4 有機農業に対するJAの営農指導
      5 運動と経営の接点を探る
      6 暮農・営農・企農

第3章 たべもの協同組合の可能性
      1 協同組合の時代を招きよせるために
      2 生産者と消費者の提携をどう深めるか
      3 地域に密着したJA
      4 たべもの協同組合への道
      5 若者はJAをめざせ
      6 NPOと言えるJA- 二一世紀の要請に応えて
      7 地域自給と共感の世界
      8 合併農協と相互扶助原理

第4章 種とりの時代
      1 種は人類共有の文化財産
      2 在来種の復活を
      3 自然認識と遺伝子操作技術
      4 各地で「たねとりくらぶ」を始めよう

第5章 「たべものの通貨」の船出―地産地消運動の一環として
     1 エンデの遺言と野菜の暴落
     2 農業からみた地域通貨
     3 「たべもの通貨」の仕組みづくり
 
第6章 いのちの秩序 農の力
     1 グローバリズムの本質
     2 開かれた<農村共同体セクター>の意義
     3 たべもの協同社会へ 

資料1 生命系民主主義運動の意義―バンタナ・シヴァ氏へのインタビュー
資料2 ナヴダーニャの活動

<書評から>
・・・農村から都市部に大量の炊き出しを送り出した阪神・淡路大震災の経験から、農業の力の偉大さをあらためて痛感・生産者だけでなく食物の流通、調理や医療にかかわる人たちが手を組み生活を見直す「たべもの協同社会」を提唱している。・・・
 有機農業を基盤に、生産者だけでなく食物の加工や流通、調理、さらには食育や医療にかかわる地域住民で共同体を組む。そしてエネルギーの自給に取り組んだり、健康を意識した食生活に力を注ぐなど、暮らしの仕組みをつくり直す―という内容だ。
(『神戸新聞』06年2月17日から)

『神戸新聞』(06年2月17日)、『農業共済新聞』(06年3月15日)、『文化連情報』(06年3月)、『出版ニュース』(06年3月下旬号)、『日本農業新聞』(06年4月17日)、『農業と経済』(06年9月号)で紹介されました。