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□■インドネシア・エッセイ□■

「また会おうね」

 "Sampah, Sampah"(ゴミ〜、ゴミはありますか〜)
 わたしは、スラバヤ市ルンクット地区のあるコミュニティを、週に3回この掛け声とともにまわっていた。わたしが1 年間インターンとして勤めたNGO「都市コミュニティー・エンパワーメント・センター(PusdakotaUbaya)」がこのコミュニティに入って2年。その間、ゴミの分別・環境教育・堆肥づくり視察など、さまざまなことを試みてきた。
 そこに、わたしはひょっこりお邪魔した。はじめてのインドネシアで"Sampah, Sampah!" と声をかけながらコミュニティ内を巡回するのは楽しかったし、また住民たちと知り合う良い機会ともなった。300軒ほどの小さな家々のあいだをとおり、住民たちにゴミをもってきてもらう。もし生ゴミにプラスティックなどが入っていたら、その場で分別してもらう。最初はゴミが臭くてたいへんだったが、それと引き換えに住民たちの輪に加われるようになった。
 ゴミ収集の日は、子どもたちの輪がわたしたちのまわりに自然とできあがる。一軒一軒家をまわると、豆腐を揚げたものや果物が差し入れられたり、何よりうれしい"Terima Kasih Banyak"(どうもありがとう)の笑顔に出会えた。はにかみながら"Mas!"(ジャワ語で男性に対する呼びかけ)と声を掛けてくれるいつもの男の子。いつもコミュニティのはずれ近くに溜まってギター片手に集まっていた兄ちゃんたち。裸足で駆け回っていた子どもたち……。
 "Sampai Jumpa Lagi!"(また会おうね)。そう言って、握手をして別れた。その手を胸にあて、ジャワ語で、「あなたは、わたしの胸のなかにいつもいますよ」と表現すると、彼らもそれに答えてくれた。(川並正樹)

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