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□ ■食や暮らしに関するコラム□ ■


北朝鮮報道に疑問 大江正章

 (『食品と暮らしの安全』(2002.11)より抜粋

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から拉致された人たちの消息が、ようやくわかり出してきました。いうまでもなく、この国家犯罪は許せません。ただし、
最近のマスコミ報道には、ぼくはとても違和感を感じています。
 かつて日本は、朝鮮半島の人たちを数多く強制連行しました。強制連行と拉致は、ほとんど変わりません。戦争中であれ、二つの国家が対立していたときであれ、まったく同じようにそれは悪質な犯罪です。
 ところが、いまの報道は、新聞も雑誌もテレビも日本の責任にはふれずに、北朝鮮攻撃に終始しています。文芸春秋や講談社などが出している週刊誌は、なんであれ売れればいいわけですから過剰な攻撃をしますが、それでいわれなき差別にあう在日朝鮮人たちと拉致された方たちの家族は、同様に被害者なのです。自分の存在をアピールするためにマスコミで声高に叫ぶ平沢某のような国会議員や石原某のような輩を見ると、ぼくは心の底から不快感が沸いてきます。

飼料の国産自給は可能だ  大江正章

 (『食品と暮らしの安全』(2002.1 NO.153、154)より抜粋

(有)興農ファーム代表取締役 本田廣一さん(北海道標津町)
インタビュー 小若順一

 本田さんは20年前に、ホルスタイン種のオス子牛を肉牛として日本で初めて販売。
 肉骨粉もホルモン剤もなし、去勢もしない、安全でおいしい牛。
 狂牛病で困窮状態の中、「なぜ!」と怒りをこめ、安全な牛肉への思いを語ってくれました。

−飼料が一般の牛とは全く違いますよね。
 肉骨粉は一切与えません。牧草は全て自家農場の化学肥料も農薬も一切なしの有機牧草。穀物飼料は、北海道を中心とした農産物の風産物のクズコムギ、クズマイ、でんぷん粕、米ぬか、ビートパルプを混合した発酵飼料を作り、非遺伝子組み換えのトウモロコシを加えています。人が食べられない農産物の風産物や食品残さをうまく使えば、飼料を輸入しなくても、畜産はできます。私は日本で飼料の自給は可能なことを、この農場で証明しています。

−ホルモン剤の使用もしないのですよね。
 ホルモン剤も使用しませんし、オス牛の去勢もしません。知らない消費者が多いのですが、未去勢の牛は日本の格付け基準では規格外品として評価の対象にならないので、一般に売られているオスの肉牛は、99.9%去勢されています。脂肪を多くするために、去勢をして、女性ホルモンを効かせるのです。

−脂肪が多すぎる、成人病の牛ですね。
 よく、「箸で切れるやわらかい肉」を好む消費者がいますが、そんな肉が自然なはずがありません。そんな牛、どこかにぶつかるたびにぐちゃぐちゃになって、とっくに死んでますよ。

−狂牛病は、真剣に日本の農業について考えるよいチャンスかもしれません。
 そうですね。日本は本来、農業資源国です。雑草という資源が山ほど生える。でも、除草剤をまいて、その資源を無駄にしています。
 日本の農業を守ることは必要ですが、保護主義ではなく、消費者が選ぶ国産品を作らなければなりません。それから、国民の財産になる農業にすること。そう思えない農業なら、意味がありません。

受託展示場メーカー別シック度A 大江正章

 ((『食品と暮らしの安全』(日本子孫基金)No.144から転載

  数値が一番高い三井リハウスは、昨年暮れに内装工事をしてリニューアルオープンしたばかり。建物内は、接着剤の匂いがして、すぐに気分が悪くなりました。
 次に値の高かった東急ホームは、ホームページで「壁・天井クロスにホルマリンを含まない接着剤を使用。またホルマリン含有率が限りなくゼロに近い合板の採用」といたっています。ホルムアルデヒドの使用は少なかったのでしょうが、その分、ほかの揮発性化学物質(VOCs)が使われている可能性が、数値から考えられます。
 住友不動産ホームの値が高いのは、外装工事中だったことが影響しているのでしょう。
 木造住宅ではあまり意味がないのに、外断熱を売り物にしている野村ホームが、1、2階は問題ないのですが、3階に上がると、空気がよどんで気持ちが悪くなりました。測定結果でも3階が飛び抜けて高くなっています。
 殖産住宅は、不快なにおいがあり、6分ほど建物内にいただけで気分が悪くなりました。数値は高くなかったので、今回使用した測定器では計測しないホルムアルデヒドの濃度が、他のメーカーに比べて高かったのかもしれません。
 その他、セキスイハイムとナショナル住宅パナホームでも、やや不快感を感じました。(滝瀬香織)

※メーカーごとの詳細な数値は、『食品と暮らしの安全』(日本子孫基金)No.144に掲載されています

食の安全は有機農業から  大江正章

 雪印食品の偽装牛肉事件には、ほとほとあきれた。なにしろ、約20年も前から、輸入品や北海道産を、熊本や奈良産に変えて売ってきたというのだ。批判が急速に高まっているのは当然である。ただし、こうした偽装は他のメーカーも行っていると考えるほうが自然だろう。現に、米どころの新潟県・魚沼産コシヒカリが、実際に作られているよりずっと多く流通しているのは、よく知られている事実だ。
 また、ぼくは以前、取材の過程で、ある中堅スーパーマーケットの欺瞞を明らかにした経験がある。有機食品が話題になりはじめた90年代後半、そのスーパーは、減農薬野菜を無農薬野菜と偽って店頭で販売していたのだ。ぼくは、たまたま有機農業の現場をよく知っていたから、無農薬の販売量が多すぎると感じた。産地に確かめたところ、産地ではきちんと「減農薬です」と言って出荷していた。スーパーのバイヤー(仕入担当者)が嘘をついていたのである。
 こうした不当表示を防ぐためには、罰則を重くするしかない。だが、容易に実現するとはとても思えない。では、どうすればよいか。実は、対応はきわめて簡単だ。ひとつは自分で作ること、もうひとつは信頼できる生産者から買うことである。それは、多くのひとが思い込んでいるほど難しいことではない。ぼくの例を紹介しよう。
 米は仲間といっしょに、茨城県の筑波山麓で作っている。もう10年近く、米を買ったことはない。無農薬のコシヒカリだ。当たり前だが、ごまかしはあり得ない。この田んぼは長年、都市生活者が借りているもので、たいていは周囲のプロ農家に遜色ない収量をあげてきた。米は、仲間がいれば週末の通いで充分できるし、なんといっても手作りはたのしい。
 たまに食べる肉や加工品などは、日本の安全な農業をたいせつにする生協と共同購入団体から手に入れる。最近も、月に1回くらいは牛肉を食べている。国産の草主体の飼料で育てられたことがわかっており、BSE(いわゆる「狂牛病」)とは無縁だ。
 野菜は肉同様、2箇所からの購入に加えて、近くの農家の庭先にある無人販売所(23区内にもそこそこの数がある)を利用する。新鮮でおいしいし、都市部の農業を守り、育てていきたいと思っているからだ。
 環境を守る有機農業を、さまざまな形で広げていくことによってこそ、安全な食生活が守れるのである。
〈月刊クーヨン 02年4月号〉

 

 
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