脱原発社会を
創る30人の提言


池澤夏樹・坂本龍一・池上彰ほか
四六判/336ページ
本体価格1500円+税
2011年7月/3刷


ISBN-10: 4861870844
ISBN-13: 978-4861870842

※第2780回 日本図書館協会選定図書



脱原発社会とは
近代文明のあり方を問い直し
次世代のいのちを思いやること
30人の心に沁み入るメッセージ


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脱原発への舵は切られた

自然エネルギーの開発、電力料金体系の見直し、節電…原発なしで何の問題もない!
いまこそ進む方向を変え、子孫が安心して暮らせる未来を創ろう
作家やアーティストから政治家・原発専門家・有機農業者までの熱い想いと政策提言!


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<目次>

メルトダウン後の世界を結い直す――まえがきに代えて 

大江正章

<提言01> 昔、原発というものがあった 
池澤夏樹(作家・詩人) 
<提言02> 7世代後のことまで考えて決めよう
坂本龍一(音楽家) 
<提言03> 脱原発にはリアリティがある
池上彰(ジャーナリスト)   
<提言04> 千年先に伝えなくては
日比野克彦(アーティスト)  
<提言05> 少欲知足のすすめ
小出裕章(京都大学原子炉実験所)  
<提言06> シビアアクシデントは不可避である
後藤政志(元原子炉格納容器設計者)  
<提言07> 問われる放射線専門家の社会的責任
崎山比早子(高木学校)  
<提言08> 地域分散型の自然エネルギー革命
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)  
<提言09> 電力需要は大幅に減らせる 
田中優(環境活動家・未来バンク事業組合理事長) 
<提言10> 脱原発の経済学
大島堅一(立命館大学教授)  
<提言11> 政治は脱原発を実現できるか
篠原孝(農林水産副大臣)  
<提言12> 脱原発はもはや政治的テーマではない 
保坂展人(世田谷区区長) 
<提言13> 原発に頼らない安心できる社会をつくろう
吉原毅(城南信用金庫理事長)  
<提言14> 3・11と8・15――民主主義と自治への道
上野千鶴子(社会学者・元東京大学教授) 
<提言15> 被災者の救済と脱原発の確実な推進を
宇都宮健児(日本弁護士連合会会長)  
<提言16> 原発と有機農業は共存できない
星寛治(有機農業者・詩人)  
<提言17> 次代のために里山の再生を
菅野正寿(有機農業者・福島県有機農業ネットワーク代表)
<提言18> 天国はいらない、故郷を与えよ
明峯哲夫(農業生物学研究室)  
<提言19> 真の豊かさに気づくことから脱原発≠ヘ始まる
秋山豊寛(ジャーナリスト・宇宙飛行士)  
<提言20> 引き裂かれた関係の修復――原発を止めるためのムラとマチの連携を
高橋巌(日本大学准教授)  
<提言21> 誰かのせいにせずに――排除の論理から共生へ
渥美京子(ルポライター)  
<提言22> 効率優先社会からの決別 
藤田和芳(大地を守る会代表) 
<提言23> 抑圧的「空気」からの脱却 
上田紀行(文化人類学者) 
<提言24> いのちのつながりに連なる 
纐纈あや(映画監督) 
<提言25> 自然への畏れ――「東電フクシマ」からの脱却へ
大石芳野(写真家)  
<提言26> 脱原発は人生の軸を変えるチャンス
仙川環(作家)  
<提言27> 私が雨を嫌いになったわけ
鈴木耕(編集者・ライター)  
<提言28> 脱原発と監視社会
斎藤貴男(フリージャーナリスト)  
<提言29> 原子力とマスメディア 
瀬川至朗(元毎日新聞論説委員) 
<提言30> 原子力の軍事利用も平和利用も民衆の生活を破壊する 
中村尚司(JIPPO専務理事)

想像力の翼を手に入れよう−−あとがきに代えて 
瀧井宏臣



<書評>

 池澤夏樹(作家)、坂本龍一(音楽家)、篠原孝(農水副大臣)、飯田哲也(環境エネルギー政策研究所長)、上野千鶴子(社会学)など、各界で活躍する30人が、“脱原発”へ向けて提言する。
 ただ、各人が感情的に“脱原発”を発言しているのではない。共通するのは、将来のエネルギー確保をどう考えるのか――という内容。国民がこのテーマを考える場合に役立つ考え方を数多く示す。
 坂本龍一氏は「原発を進めたいならば東京、大阪に造るべき。そこから出る放射能廃棄物は電気を使う東京へ埋めるのがよい」。
 飯田哲也氏は、「原発がなくなると電力不足になる」との考えは古い固定観念。原発の多くが老朽化して、10年後には、原発での電力供給は現在の3割から1割以下になる。2020年までに原発をなくしながら、自然エネルギーでの代替、節電などを訴える。
 上野千鶴子氏は、日本は立法、行政、司法の三権が原発推進を容認してきた。研究者も魂をカネで売った。脱原発の判断は民主主義の試金石になると語る。(『日本農業新聞』11年7月25日より)

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脱原発社会をどのように創っていくのか
 福島第一原子力発電所の事故は、1号機から3号機までの3基の原子炉が炉心溶融して建屋が爆発、国内外の広範囲にわたって放射能汚染が広がる人類史上初めての大惨事となった。3・11以後、脱原発に向けた国民的気運が高まりつつある。
 本書は、「これからの脱原発社会をどのように創っていくのか」をテーマに、池澤夏樹、坂本龍一、池上彰、といった各界各層のトップランナー30人が様々な角度から提言をしている。そこに共通するのは、高度経済成長期以来の日本のあり方、近代文明を問い直す、利益優先からいのちを大切にする社会への転換といった視点。
 本書を読めば、脱原発社会を考える視座が見えてくる。(『ガバナンス』11年8月号より)

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 福島第1原発事故を受け、各界のトップランナー30人が、脱原発社会をどう創っていくかを提言する。作家の池澤夏樹、音楽家の坂本龍一、ジャーナリストの池上彰、社会学者の上野千鶴子らが執筆陣に名を連ねる。
 「メルトダウン後の世界を結い直す」と題した巻頭言は、意見の異なる人たちと大いに議論して思考を深めることこそが、いま大切だと書く。
 自治や参加という、われわれの民主主義の在り方を考え直すために読みたい一冊。この暑い夏、うちわで汗を乾かしながら―。(『信濃新聞』『秋田新聞』『神戸新聞」11年8月14日より※共同通信配信)


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<3・11フクシマ>と向き合って 原発を調べ、話し、書き、読み続けた150日
 …「脱原発などと代替案も持たず軽々しく言うな」という知ったかぶりの原発推進論者へのカウンターパンチが『脱原発社会を創る30人の提言』である。池澤夏樹、坂本龍一、小出裕章、田中優、上野千鶴子、保坂展人、宇都宮健児さんなど錚々たる筆者に混じって,私も小論を書かせてもらった。
 具体的にどうすれば「脱原発社会」を招来できるかを、冷静にしかも熱く語る30人。これは、脱原発を語る上での教科書ともなりうる読み物だ。中でも城南信用金庫の吉原毅理事長の一文は、真の経営者増を現前させ、こんな金融経営者がいるのならまだこの国も……と思わせる。……(鈴木耕『ジャーナリスト』11年8月25日号より一部抜粋)

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 原発問題の専門家から、作家、アーティスト、政治家、企業経営者、農業者など各界の論客が、脱原発社会についての思いを語った提言集。池澤はその気になれば社会は変わると呼びかけ、坂本は7世代後を考えようと語り、池上彰は脱原発の実現について明快に解説する。近代文明を問い直し脱原発を考えようとするとき、多様な視点からヒントを与えてくれる。(『北海道新聞』11年9月4日より)



農業文化マガジン『電子耕』(11年7月21日)、『日本農業新聞』(11年7月25日)、ウェブマガジン『OPENERS』(11年7月27日)、『週刊金曜日』(11年8月5・12日合併号)、『ガバナンス』〈11年8月号〉、『信濃毎日新聞』『秋田新聞』『神戸新聞』(11年8月14日※共同通信)、『出版ニュース』(11年8月下旬号)、『ジャーナリスト』(11年8月25日、No.641)、『食べもの文化』(11年10月号、No.436)、『北海道新聞』(11年9月4日)、『アジェンダ』(11年秋号、第34号)、『毎日新聞』(11年9月19日※熊本版)、『図書新聞』(11年10月1日)、『ダ・ヴィンチ』(11年11月号)掲載のマンガ「ケサラン・パサラン」、『ウインズ・風』(11年10月号)、『参加システム』(11年11月号)、『食品経済研究』(12年3月号)、『土と健康』(12年8・9月号)で紹介されました。