コモンズは、環境・アジア・農・食・自治などをテーマに暮らしを見直す、わかりやすく質の高いメッセージを伝える新しい出版社です。
 
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各位

日頃よりのご活動、敬意を表します。
さて、ご案内のように杉田水脈国会議員の発言が大きな問題になっておりますが、
基本的人権、少数者の擁護、差別、優生思想の根絶、福祉の拡張などの視点から考えても、
杉田発言が無批判のまま放置されてよいものとは到底思われません。
私たちは出版社を代表する者として、以下の抗議の意思を表明いたします。


杉田水脈衆議院議員の発言に抗議する 出版社代表82社の共同声明

自民党杉田水脈衆議院議員の「LGBTは子供を作らない、生産性がない」発言に抗議・議員辞職を求めます。 私たちは、出版人として、基本的人権が擁護される世界が現世代、次世代に渡って実現することを希望しております。 さて、自民党衆議院議員の杉田水脈氏が、『新潮45』(2018年8月号、新潮社)に『「LGBT」支援の度が過ぎる』という文章を寄稿し、「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女たちは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」と公言しています。

「子どもを産まないことが生産性がない」ことなら、その該当者は、杉田議員が名指しするLGBTにとどまりません。そもそもLGBTが子どもを産まない、子どもを育てないという認識自体が虚妄ですが、さまざまな理由で子どもを望まない人、子どもを持てない人がいます。子どもを「生産」する能力の有無が税金投入の対象を選別する際の要素になるというなら、その発言は明らかに法の下における平等、基本的人権を蹂躙する考え方に他なりません。

「生産性がない」者は国の保護の対象になじまない、福祉の対象に値しない存在として排斥する思想は、杉田議員の専売でもなければ、目新しいものでもありません。「生産性」という言葉で人間を選別する忌まわしき「優生思想」であり、さまざまな差別の根源的思想であり、その犯罪性は「優生思想」がもたらした各国の歴史を見ても明らかです。

あまつさえ、杉田氏は、憲法を遵守すべき国会議員であり、上記の発言は国会議員としての適格性を著しく欠いた発言と言わざるを得ません。杉田発言について見解を問われた菅官房長官、二階自民党幹事長はそれぞれに「別に大きな驚きを持っているわけではない」「人それぞれ政治的立場はもとより、いろんな人生観もあり」などとして容認を表明しましたが、むしろ「大きな驚きを持たないこと」に自民党安倍政権の政治思想の著しい退廃を感じざるを得ません。

杉田議員によると、自身の発言によって巻き起こった批判に対して、自民党の中で「大臣クラスの方をはじめ、先輩方が声をかけてくださる」「心配もされ、励まされた」と弁明していますが、杉田発言が容認され、その思想に基づいて行政・政治が進められたとき、どんな事態が起こるか、私たちは深く考える必要があります。

言論・思想の自由だということで、杉田発言を容認する意見があるかもしれません。しかし、問題の核心は言論・思想の自由にあるのではなく、国会議員による「命を選別する思想」「優生思想」が日本の社会の中で容認されていく危険性にあります。

今回の雑誌寄稿で、杉田議員が主張したことは、単なる思い付きや失言ではありません。「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」(2014年10月の国会発言)、「女性の権利、子供の権利を言い募ると、それは特権と化してしまう」など、権利、人権の擁護に関して攻撃を繰り返しています。さらに日中・日韓の歴史問題に関しても荒唐無稽の妄言を撒き散らし、「科研費を使って韓国の団体と一緒になって反日プロパガンダをやっている」「これは本当にゆゆしき問題」(衆院予算員会2018年2月26日)という発言をおこなっています。

私たちは、言論・出版に関わる出版人として、基本的人権を蹂躙し、学術研究の独自性を攻撃する杉田議員の行動を到底容認することはできません。

2018年8月20日



●呼びかけ人(順不同)
松田健二(社会評論社代表)
大江正章(コモンズ代表)
北村 肇(週刊金曜日代表)
菊地泰博(現代書館代表)
髙野政司(解放出版社代表)
成澤壽信(現代人文社代表)
竹村正治(かもがわ出版代表)
高須次郎(緑風出版代表)
久保則之(あけび書房代表)
水野 久(晩成書房代表)
中川 進(大月書店代表)
上野良治(合同出版代表)
2018年8月6日
*本声明文に対するご照会は合同出版上野(info@godo-shuppan.co.jpにお願いいたします)


●賛同社一同(順不同)
阿吽社(小笠原正仁代表)
あけび書房(久保則之代表)
梓出版社(本谷高哲代表)
アテネコーポレーション(吉村親義代表)
アルファベータブックス(春日俊一代表)
いかだ社(新沼光太郎代表)
いそっぷ社(首藤知哉代表)
一声社(米山傑代表)
インパクト出版会(深田卓代表)
大月書店(中川進代表)
オルタナ(森摂代表)
海象社(山田一志代表)
解放出版社(髙野政司)
学習の友社(須藤秀幸代表)
花伝社(平田勝代表)
かもがわ出版(竹村正治代表)
雁思社(吉村三郎代表)
吉夏社(津山明宏代表)
気天舎(西岡泰和代表)
ギャラップ(坂井泉代表)
共和国(下平尾直代表)
クレヨンハウス(落合恵子代表)
現代書館(菊地泰博代表)
現代人文社(成澤壽信代表)
合同出版(上野良治代表)
合同フォレスト(山中洋二代表)
高文研(飯塚直代表)
コスモの本(石田伸哉代表)
子どもの文化普及協会(岩間建亜取締役)
子どもの未来社(奥川隆代表)
こぶし書房(西井雅彦代表)
コモンズ(大江正章代表)
彩流社(竹内淳夫代表)
桜井書店(桜井香代表)
社会評論社(松田健二代表)
三一書房(小番伊佐夫代表)
三元社(石田俊二代表)
三陸書房(佐藤康之代表)
三和書籍(高橋考代表)
自治体研究社(福島譲代表)
時潮社(相良景行代表)
週刊金曜日(北村肇代表)
出版ニュース社(清田義昭代表)
出版人(今井照容代表)
旬報社(木内洋育代表)
松柏社(森信久代表)
新宿書房(村山恒夫代表)
新水社(村上克江代表)
新読書社(伊集院郁夫代表)
新日本出版社(田所稔代表)
随想舎(卯木伸男代表) 
スタジオタッククリエイティブ(高橋矩彦代表)
生活思想社(五十嵐美那子代表)
世織書房(伊藤晶宣代表)
千書房(志子田悦郎代表取締役)
食べもの通信社(千賀ひろみ代表)
太郎次郎社エディタス(北山理子代表)
知泉書館(小山光夫代表)
創出版(篠田博之代表)
柘植書房新社(上浦英俊代表)
DAYS JAPAN(広河隆一代表)
同時代社(川上隆代表)
梨の木舎(羽田ゆみ子代表)
七つ森書館(中里英章代表)
南方新社(向原祥隆代表)
日本キリスト教団出版局(新藤敦局長)
白澤社(吉田朋子代表)
晩成書房(水野久代表)
ひとなる書房(名古屋研一代表)
批評社(佐藤英之代表)
風媒社(山口章代表)
文理閣(黒川美富子代表)
本の泉社(新舩海三郎代表)
ほんの木(高橋利直代表)
めこん(桑原晨代表)
芽ばえ社(奥川隆代表)
木犀社(遠藤真広代表)
唯学書房(村田浩司代表)
ゆいぽおと(山本直子代表)
有志舎(永滝稔代表)
リベルタ出版(田悟恒雄代表)
緑風出版(高須次郎代表)
(82社)

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