北の彩時記
アイヌの世界へ


計良光範(ヤイユーカラの森運営委員長)
本体1800円+税/四六判 上製216ページ


万物のいのちを大切にするアイヌ.の暮らしや文化を、季節のめぐりや伝承をとおして詩情豊かに描く珠玉のエッセイ。先住民の知恵が地球を救う!


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<目次>

第1章 春……冬の残り香から夏の輝きへ

雪が溶けたら… イトウの花  木の乳

シノ・パイカ  オハウ・キナ  山菜の王者

カッコウが鳴くと… 桜前線 etc...


第2章 束の間の夏は女の季節  夏の村 樹皮をはいで保存

トゥレッの採集 オントゥレッを作る 仮小屋を造る 夜に鳴く鳥

村を守る神  沖にいる神  夏の海漁

雨と虹 川の魚 鳥の伝承… etc

第3章 実りの秋は冬へ急ぎ足……

収穫の秋 サケの名前  カムイ・チェ いろいろなサケ漁

新しいサケへの祈り  サケの料理  中秋のころ

シャクシャイン祭り  クナシリ・メナシの戦い… etc.

第4章 冬は狩りの季節

火の起源 天地創造 お正月

先祖供養 冬の暮らし アイヌ文様 クマ狩り

イオマンテ シカ狩り 口承文芸  世界の先住民… etc.

あとがき

  
<書評から>
春の雪解けから書きおこし、山や川の恵みを待ちこがれる人々の心、アイヌ民族の言い伝え、ヒグマやシカ、サケなど多種多彩な動植物にまつわる話題、狩猟・漁労や儀礼などの営みを、めぐる季節ごとに伝える。エカシ(長老)やフチ(おうな)との交流や聞き取りを通じて、アイヌ民族の豊かな精神文化も紹介。サケが川をそ上して産卵できない状況を、「クマやキツネ、シマフクロウなどは、(サケを)口にすることが困難になってしまった。海から山奥へと生命を運ぶ、生きものとしての川を取り戻したい」と嘆くなど、文化紹介にとどまらない問題提起も随所に盛り込んだ。(中略)「読んでもらえれば、季節の変化にいろいろなことを感じてもらえるはず。自然との共生とかアイヌの世界観といっても、実はごく身近なものなんだということを知ってもらいたい」と話している。

『北海道新聞』(08年8月25日)、『自然と人間』(08年9月号)、『ガバナンス』(08年9月号)、『北海道新聞』(08年9月7日)、『出版ニュース』(08年10月号)、『週刊朝日』(08年10月17日号)で紹介されました。