『環境ホルモンから子どもを守る』

マイケル・スモーレンほか著、環境ホルモン全国市民団体テーブル編訳
98年/A5判/104ページ/1100円
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◎読者からの感想
非常にセンセーショナルに登場した「環境ホルモン」を解りやすい文体で書かれており、読み易かった。文中にも長期的な調査が必要とあったが、研究結果が判明するのが10年単位であるとすれば、私たちの孫の世代が最初で最後の大規模な被害者となる可能性が高い。1日も早い対応策が望まれる。(38歳・男)

環境ホルモンや安全な食品のことなどにすごく興味があり、この本を読みました。将来私は、これからの子どもたちが安全な生活を送るのに役立てる「環境ホルモン全国市民団体テーブル」の活動などを手伝いたいと思っています。いまからお手伝いできることがありましたら情報を下さい。(21歳・女・学生)

◎書評
 石油化学を中心に大量生産、大量消費を行っている現代人。その代償としての大量廃棄により、今環境ホルモンの問題が一気に吹き上がってきた。
 地球規模に汚染が進むことで、動植物にも汚染は広がり細胞レベルから個体、集団、生態系にまで影響を及ぼしている。異常気象も関連し、まさに世界中で美しい地球とその環境を守るために取り組まなければいけない。
 すでに魚が奇形として生まれる率も高く、それを食べた人体、さらにはその子どもへと影響が出始めている。自分たちの身近な問題として考えなければならない。日本でもダイオキシン問題が全国各地で発生している。産業廃棄物の不法投棄も後をたたないのだ。
 行政ですら対応に苦慮しているが、だからこそ市民レベルの意識が高まることが必要なのだろう。(『教育家庭新聞』98年11月14日)

 ほか、『Woman's EYE』(第54号)、『ほんコミ』(99年1月)などで紹介。

<目次>

はじめに
第1章 環境ホルモンによる行動の異常   マイケル・スモーレン
 1 広い範囲に及ぶ内分泌攪乱の影響
 2 環境ホルモンと脳や神経との深い関係
 3 野生生物への多くの影響
 4 子どもたちがおかしい
 5 環境ホルモンによる甲状腺の異常
 6 質疑応答

第2章 アジア太平洋諸国の汚染の現状
 1 NGOがリードして規制を強化・韓国   エウンスック・ムーン
 2 環境ホルモンによる被害・フィリピン   フランシス・C・デラ・クルーズ
 3 有害化学物質の監視に向けて・マレーシア   ハティージャ・ハシム
 4 オリンピック会場の環境ホルモン対策・オーストラリア   ケイト・ショート

第3章 カップ麺論争と市民テーブルの検査活動   小若順一
 1 カップ麺容器から環境ホルモンが溶け出す
 2 市民テーブルによる検査の実績

第4章 環境ホルモンの追放をめざして
 1 九団体が連帯して活動・環境ホルモン全国市民団体テーブル
 2 各団体の経験を生かし、追放をめざす・日本消費者連盟
 3 代替品の開発を進める・生活協同組合東京マイコープ
 4 素材の変更を開始・生活クラブ生活協同組合・千葉
 5 農業の現場と消費者にできることから・大地を守る会
 6 切換えと取扱いの中止・らでぃっしゅぼーや
 7 地域テーブルで政策提案を・関西生活協同組合連合会
 8 缶詰の供給停止など積極的に活動・グリーンコープ
 9 独自の調査で危険性を指摘・日本子孫基金

【資料1】環境ホルモンの脳や神経に与える影響─―環境内分泌攪乱化学物質に関するワークセッションによる宣言
【資料2】環境ホルモン全国市民団体テーブル設立宣言