目覚めたら、戦争。
過去(いま)を忘れないための現在(かこ)
鈴木 耕 本体1600円+税/四六判 240ページ
ウェブマガジン『マガジン9条』に連載された人気の辛口コラムを一冊に。日々の事件や出来事を評論し、政権の正体を痛快に暴く、斬る。著者はベストセラー『憲法九条を世界遺産に』をプロデュースした稀代の編集者。

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<目次>

はじめに―銃声で目覚めたくはない

第1章 私たちは「劇場の夢」を見ていたのか
アイ・コンタクト禁止!―「共謀罪」について
不思議な仲間たち―「YKK」の三人
なんにも調べちゃいなかった―再び、「共謀罪」について
自由に愛したい―「愛国心」と教育基本法
おう、かわいいヤツだ―沖縄報道で見えたこと
さまざまな数字が示す現実

第2章 危ない後継者の「夢の続き」
「再チャレンジ」とは何か
常識が通じない「常識論」―イラク自衛隊撤退
Say no to racism ―人種差別にノーを
安倍晋三氏、ついに
仕方なしに『美しい国へ』を読む

第3章 「闘う政治家」の闘い方
無残なり、中東の真珠―レバノン戦争の悲惨
誰と一緒に戦争を?―集団的自衛権という悪夢
ビラ撒きご用心
衣の下の鎧と剣と
親の職業を継ぐということ―世襲議員とは何者か

第4章 暴走する政治
前言修正訂正撤回―新首相の得意技か
週刊誌の新聞広告を読む
言葉を失う―北朝鮮の核実験
周辺事態法と核武装
「非核三原則」なんか、いらない?
美しい嘘
子どもは大人たちのおもちゃじゃない
再度、核保有論議のまやかしについて
とうとう戦争のできる国へ

第5章 
ほころぶ衣、剥げる化粧
右折ハンドルしかついていない車
小さいことは、いいことか?
スキャンダル政治と財界ビジョン
国民投票法案の落とし穴
NHKと政治家
震え上がった自民党―無党派層の行方
不都合な人びと―『不都合な真実』と日本
財界とは、何をする人びとの集まりなのか
憲法九条、世界へ

おわりに―小鳥の声で目覚めながら

<書評から>

大手出版社で編集長として活躍、『憲法九条を世界遺産に』のプロデュースも手がけた著者は、ウェブマガジン『マガジン9条』の立ち上げにも参加。「スキャンダル内閣」の予測といい、たしかな視点が感じられる。文章も軽妙…(『週刊金曜日』07年10月26日付けより)


この本の本質は、タイトルよりもむしろサブタイトルのほうにひそんでいる。「過去を忘れないための現在」―「過去」には「いま」、「現在」には「かこ」と、それぞれルビが振られている。著者の言葉を借りれば<過去は現在なのだ。現在は過去の反映でしかない。現在を見つめるためには、現在を生き抜くためには、過去を忘れてはならない>。温故知新である。(中略)そして昨年9月、安倍内閣発足直後に書かれたコラムで<(安倍首相は日米関係についての)自らの発言に足をすくわれ、苦境に陥るのではないだろうか。/この予言、たぶん、当たりますよ>と書いた鈴木さんの鋭い指摘に下を巻き、と同時に、なにごとにつけても「現在」が「現在」であるうちに手立てを講じなければヤバいことになるんだ、と気づかされるのだ。/本書に記された「現在」の課題の多くは、「過去」になったいまも積み残されたままである。もう間に合わないのか―?そうではない、と著者は言う。まだ間に合う。間に合わせなくてはいけない。そのために必要なのは、「過去」を「現在」のリアリティと切実さでとらえ直すことなのだと、著者は繰り返し訴えているのである。(『週刊ポスト』07年11月9日号より)

真実を見抜くための優れたノウハウ本/本書は、憲法9条について考えようという趣旨のウェブサイト「マガジン9条」(http://www.magazine9.jp/)に連載されていた人気コラム「今週のキイ」をまとめたものです。/そこで著者は、安倍首相が就任して間もないころ、「この政権はもたないだろう」と予言しました。閣僚のスキャンダルが出始めたとはいえ、安倍政権の支持率が急落する前のこと。「郵政選挙」の圧勝によって衆議院で巨大与党となった自民党、そして世論からの圧倒的な支持をバックに総理大臣となった安倍さんがそう簡単にこけるだろうか?と私は思いました……。こけました。予想は見事に的中したのです。/著者は「政界通」を自称するような評論家ではありません。新聞や週刊誌の記事、そしてテレビの報道など、私たち誰もが入手できる情報をきちんと読み込み、常識と照らし合わせながら考え、語っているのです。/本書は、世の中の不正やまやかしを見破るための「ノウハウ本」としても、何度も繰り返し読む価値大なのです。(『通販生活』08年春号より)


『週刊新潮』(07年10月18日)、『週刊金曜日』(07年10月26日)、『週刊ポスト』(07年11月9日号)、『クレヨンハウス通信』323号(07年12月)、『ふえみん』第2841号(07年11月15日)、『出版ニュース』(07年11月下旬号)、『オルタ』(07年12月号)、『通販生活』(08年春号)、『ジャーナリスト』(第601号・08年4月25日)で紹介されました。