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三里塚で農業を始めて30年。
外部から資源を投入しない循環農業に精を出し、
自然をからだで感じる日々を、
詩情ゆたかにつづるエッセイ。
「わが家の畑からぼくが目標とする
渓流のような野菜が生まれつつある」
◎書評
「自然の循環農業に」生産者の思いつづる
林の落ち葉を集め、畑の肥料にする。種はできるだけ自家採取。ビニールハウスやビニールトンネルは使わない。千葉県成田市で自然の循環を大切にした農業を営む小泉英政さん(55)が農作業の合間に書きつづってきた思いを集め、「みみず物語」をまとめた。
小泉さんは成田空港反対運動で71年から三里塚に住み、73年に農業を始めた。
農薬や化学肥料を使わない農業に取り組んだが、次第に行き詰まりを感じるようになった。
エノキの森で、延び放題になった竹を刈り取り、枯れ枝をまとめる。見通しがよくなった空間で落ち葉を掃いていると、生命の営みが見えてくる。畑で育つ野菜の表情……。「みみず物語」は、95年から03年まで消費者への通信に書いたエッセーをもとに編集した。
「誰かに伝えるというより、その時に面白いと思ったことを書いてきた」と小泉さん。「新しいことへ挑戦していたから、書くことはつきなかったし、それで考えが整理されて展望が開けた面もあります」
(『朝日新聞』04年3月3日)
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副題は「循環農場への道のり」。成田空港わきの三里塚で、土や森と"対話"しながら、作物をいとおしんできた農民のエッセー集である。
不条理な空港計画への反対闘争で知られる著者だが、本書が描くのはむしろ、生産効率を優先してきた農業の危機的な状況であり、日本のゆがんだ現状だ。
農薬や化学肥料で疲弊した農地を有機農業で少しずつよみがえらせ、季節感と滋養にあふれた収穫を地域で分け合う。素朴な喜びのある農業への志に満ちた一冊。(『京都新聞』『熊本日日新聞』『山陽新聞』いずれも04年2月29日)
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種は自家採取。ビニール素材は使わない。飼料も肥料も自家製。育てた作物は直接消費者に届ける。徹底した地域循環農業を営む著者が日々の発見を詩情豊かにつづったエッセー集。五十年、百年先を見据えた農の姿勢に感銘を受ける。食卓の安全が脅かされつつある今、安心できる一冊。(『西日本新聞』04年4月4日)
成田・三里塚で、農薬や化学肥料と無縁な"循環農業"を実践する著者が、農作業の合間に感じたことを詩情豊かに綴ったエッセイだ。精度24度で果肉は濃いオレンジ色、切ると果汁が手にねばつく「万次郎」カボチャは、読んだだけでよだれが出てくる。(『週刊現代』04年3月13日)
そのほか、共同通信配信『琉球新報』(04年2月15日)、『神奈川新聞』(04年3月14日)、『GAIA かわら版』(04年3月)、『ガバナンス』(04年4月号)、『北海道新聞』(04年3月28日)、『西日本新聞』(04年4月4日)、『週刊読書人』(04円4月23日)、『出版ニュース』(04年4月下旬号)、『プレス民主』(04年4月23日)、『日本農業新聞』(04年5月2日)、『月刊オルタ』(04年4月号)、『やさい畑』(04年夏号)、『AFF』(04年5月)、『土と健康』(04年6月)、『食べもの通信』(04年11月号)で紹介されました。
<もくじ>(抜粋) 落ち葉はき 谷津田の風景 百姓百品「万次郎」カボチャ よねを忘れない 種とりじいさん 自然農法ふたたび 五穀にかこまれて 直売所から見えたもの 循環農場・準備中 ライ麦畑の風 ニワトリがきた 未踏園 鴨が来る田んぼ 試行錯誤のあとさき
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