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◎書評 牛海綿状脳症(BSE)の国内発生をうけ、フリージャーナリストや有機農家ら6人の著者が、日本の畜産がかかえる問題点と日本人の食べ方を検証し、今後のあり方を提言した。 今日本で使われている飼料の現状をリポート。輸入飼料に依存する畜産を、地域の飼料資源を活用した有機的畜産に変える必要性を指摘する。また消費者は自給可能な範囲に肉食を減らし、和食中心に変えるよう提案している。 (『朝日新聞』2002/4/6) -------
本書はいまだ大きな余波を残しているBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)騒動を根本から説く。BSEの原因であるプリオンというタンパク質の変異はなぜ起きるのか。BSEは豚や鶏には発生しないのか。なぜ草食動物の牛が肉骨粉を飼料にするようになったのか。BSE問題を解決した欧州諸国の対処法は─。 「国が汚い飼料を仕入れて、業者がもうけてさ」。育てていた牛を国に焼却処分された酪農家の怒りの声も収録。肉食に依存しない、日本人に合った食生活を提案している。 (『長崎新聞』2002/5/5、共同通信配信記事)
※そのほか、『中日新聞』(02年3月25日)、『全国農業新聞』2002/4/26、『農民新聞』(02年4月25日)、『食品と暮らしの安全』2002/5月号、『ガバナンス』2002/5月号、『ウーマンズ・アイ』2002/4/1号、『畜産コンサルタント』 2002/5月号、『農業共済新聞』02/6/12など。 bk1にも掲載されています。
<目次>
はじめに
第1章 BSEのメカニズムと日本の対応 天笠 啓祐 1 BSEは,なぜ起こる? 2 問題が多すぎる日本政府の対応 3 豚や鶏には発生しないのか 4 牛肉や牛乳などは本当に安全なのか
第2章 酪農・肉牛産業の飼料はどうなっているのか 郡司 和夫 1 BSEが出た酪農家 2 乳牛と肉牛はどう飼われているのか 3 感染牛に与えられていた飼料 4 肉骨粉の流通経路 5 製造ライン分離のための資金援助を
第3章 BSEは近代農業技術の帰結 魚住 道郎 1 肉骨粉を肥料に使ってはならない 2 BSEを契機に農業・畜産を建て直そう
第4章 EU諸国はどう対応してきたか 北林 寿信 1 EU諸国に学ぶ 2 監視と屠殺・廃棄 3 家畜への感染を防ぐための飼料規制 4 人間への感染の防止 5 動物副産物の加工・処理・廃棄の方法 6 日本が取るべき五つの対応 7 アメリカの牛肉だから安全とはいえない
第5章 牛の能力を活かして飼料自給型の有機的畜産へ 増井 和夫 1 BSEの発生で問われる輸入飼料への依存構造 2 有機畜産は「有機的畜産」の確立から 3 高度経済成長で背伸びを迫られた畜産 4 高投入・高産出型酪農との決別 5 地域の飼料資源の活用 6 生き方の選択としての山地酪農 7 消費者との連携が未来を拓く
第6章 食生活を変えて健康になろう 安田 節子 1 牛の生理を無視した近代畜産 2 増え続ける肉の消費量 3 自給可能なレベルで肉を食べる 4 食べ方と健康の深い関係 5 和食の復権
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