いのちと農の論理
−地域に広がる有機農業ー

中島紀一編著 
本体1500円+税/四六判224ページ

農業がなければ、健康な食生活も、豊かな自然もありえない。いのちがおろそかにされるいま、いのちを支える農の価値を見直そう。
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<目次>

第1章 農を変えたい――社会の大本、農への期待を拡げたい中島 紀一  
    
 農を変えたい!――錯綜するあきらめと期待のなか 
2 三月全国集会で語られたこと――「農を変えたい!全国運動」へ
3 農の危機――その様相
4 新しい農業環境政策の登場と限界
5 新しい農への胎動――生活密着型農業の展開6 いのち育み自然と共生する農業をめざして――有機農業推進法への期待

第2章 カネにならない価値を抱きしめよう宇 根 豊  
 ――「経済」に対抗する原理をもとめて――
 新鮮な農本主義
2 非経済の尺度と原理
3 自然とのタマシイの対話・交流
4 消極的な価値と思想を
5 近代化を問い直す政策思想

第3章 自治体の環境保全型農業政策を広げよう
1  日本最大の産地のクリーン農業・有機農業  麻田 信二  
1 北海道は農業にもっとも適した地域
2 農業振興政策としてのクリーン農業
3 有機農業研究への取り組みと公的機関の役割
4 スローフード&フェアートレードの研究と食の安全・安心条例の制定
5 新しい農業の構築をめざして

2  コウノトリを育む農法の支援  中貝 宗治  
1 コウノトリを蘇らせたまち豊岡
2 野生復帰と農業
3 環境と経済の共鳴をめざして
4 自然界の法則を取り戻そう

3  地産地消・有機農産物の学校給食  安井 孝  
1 学校給食で食べ方が変わる
2 学校給食から家庭へ
3 学校給食の法則
4 地産地消の学校給食の進め方と可能性
5 学校給食は農を変える突破口

第4章 種採りは自給の出発点岩崎 正利  
1 手のひらから畑への広がり
2 「種の自然農園」として歩みだすまで
3 種のネットワーク運動
4 自ら種を採る意味
5 種の多様性
6 種採りが生み出すもの

第5章 百姓たちの工夫に学ぼう  
1  冬みず田んぼと生き物調査が地域を結ぶ  志藤 正一  
1 産直の確立と有機栽培の模索
2 冬みず田んぼへの挑戦
3 生き物を育てる冬みず田んぼ
4 庄内環境創造型推進会議を軸に新しい農業の広がりを

2  国産有機穀物の安定供給をめざして  井村 辰二郎 
 大規模経営の千年産業
2 土づくりと雑草対策から広がる有機農業の可能性
3 加工品で消費者に近づく
4 食卓から始まる食育

3  食と農の架け橋へ  石塚 美津夫  
1 首都圏コープ事業連合との出会い
2 有機の里ささかみ
3 環境とものがたりを届ける
4 冬水田んぼとの出会いで変わった私の農業観・価値観

4  ファーマーズマーケットを広げる  橋本 慎司  
1 自給と百姓の定義はさまざま
2 つながりをつくる分業化と多様性を壊す分業化
3 生産者と消費者を結ぶファーマーズマーケット
4 人気を集め、交流が生まれる直売の場

第6章 有機農業推進法を創ろう今井 登志樹  
 有機農業推進議員連盟が設立される
2 有機農業推進法の試案をつくる
3 「有機農業の推進に関する法律(案)」の提出とその評価

第7章 新しい農の時代へ中島 紀一 
1 時代が動く、時代が変わる
2 農を変えたい!全国運動がめざすもの

あとがき

資料
(『週刊現代』(06年6月24日号より)


書評より

・・・本書は、その「農を変えたい!3月全国集会」の参加者たちの実践リポートを中心に、新しい農の時代を拓(ひら)くための“いのちと農の哲学”を提唱する一冊である。・・・各リポート執筆者とも、現場で取り組む行政マンや農業者自身だけに、農業が置かれている現状への暗さと未来に向けた明るさが交錯しており、それだけにリアルなリポートになっている。
(『日本農業新聞』-6年11月21日掲載)

『ガバナンス』(06年11月号)、『中日新聞』(06年10月22日)、『東京新聞』)06年10月23日)、『毎日新聞』(06年11月23日)、『出版ニュース』(06年12月上旬号)、『北海道新聞』(06年12月10日)、『西日本新聞』(06年12月17日)、『田舎暮らしの本』(07年1月号)『公明新聞』(07年3月5日)で紹介されました。