『農業聖典』

アルバート・ハワード著、保田茂監訳・魚住道郎解説
03年3月/A5判/324ページ/4刷
3800円+税
978-4-906640-95-9





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◎書評
 イギリス人の筆者は一九〇〇年代初めからインドを中心に農業研究に没頭した。本書は一九四〇年にイギリスで刊行された、有機農業のバイブルだ。
 日本での訳出は五九年、八五年とあったが、既に絶版となり入手が困難になっていた。日本有機農業研究会が創立三十周年記念事業として、読みやすい用語で再翻訳した。
 産業革命以降、欧米農業が地力減退などバランスを失う中で、アジアの伝統農法から有機物を土に返すたい肥づくりを学んだ。近代農法への批判を込めた洞察は、今も光を失わない。(『日本農業新聞』03年3月17日)

<目次>

監修者まえがき

はじめに
覚え書き

第1章 序論
1 自然による土壌管理
2 滅亡した民族の農業
3 東洋(アジア)の伝統的な農業
4 欧米の農法

第T部 農業における地力の役割
第2章 地力の本質
1 生長と分解
2 地力とは? 腐植とは?
3 植物に対する腐植の効果

第3章  地力の回復
1 地力の低下と維持
2 欧米農業における有機物の供給源

第U部  インドール式処理法
第4章  インドール式処理法
1 必要な原料
2 堆肥坑と野積み
3 野積みと堆肥坑の積み込み
4 堆肥の切り返し
5 腐植[堆肥]の保管
6 生産量
7 腐植の製造に重要なこと

第5章 インドール式処理法の実用化
1 コーヒー
2 茶
3 サトウキビ
4 綿
5 サイザル
6 トウモロコシ
7 米
8 野菜
9 ブドウ

第6章 インドール式処理法の発展(1)
1 緑肥栽培
2 窒素化合物(硝酸塩)蓄積の保護
3 腐植の生産
4 腐植製造による窒素化合物の保護
5 緑肥肥培の改良

第7章 インドール式処理法の発展(2)
1 草地管理
2 土壌中の腐植生成を促進する方法
第8章 インドール式処理法の発展(3)
1 都市廃棄物の有効利用
2 ごみ処理場で作られる腐植
3 人糞の堆肥化

第V部 農業における健康、活力低下および病気
第9章 土壌の通気
1 草木と土壌の通気の関係
2 落葉樹の根系の活動
3 常緑樹の根系の活動
4 草の害
5 草生栽培下の若木に対する通気溝の影響
6 試験から得られた結果
7 草の害が及ぶ原因
8 草による害が少ない森林の樹木
9 心土の通気

第10章  土壌の不健全性
第11章  病害虫発生前の作物と家畜の退化
第12章  地力と国民の健康


第W部  農業研究
第13章  今日の農業研究に対する批判
第14章  農業調査研究の成功事例
第15章  総括 と課題