<目次>
はじめに +比嘉政夫
解題と論点の整理 家中 茂
第T部 沖縄から見えてくること――近代「アイデンティティ・国家」と学問
第1章 沖縄から何が見えるか 新崎盛暉
第2章 沖縄をめぐる/に発する「文化」の状況 鹿野政直
第3章 沖縄がはらむ民衆思想
――ピープルネス・サブシステンス・スピリチュアリティ 花崎皋平
第4章 沖縄のアイデンティティと語ること、そして語りなおすこと
――「沖縄」研究の現在について―― 屋嘉比収
第U部 海からの視点――島嶼社会におけるヒト・モノ・ネットワーク
第1章 琉球・沖縄史をはかるモノサシ――陸の農業と海の交易 安里 進
第2章 海域史からみた琉球史研究の諸課題 豊見山和行
第3章 海の利用と漁業権 上田不二夫
第4章 村落基盤の資源管理――村の自立にむけて 秋道智彌
第V部 学問における実践とは――ローカリティ・当事者性の視点から
第1章 民際学における当事性――仲間、出戻り、そしてよそ者 中村尚司
第2章 学問の実践と神の土地 鳥越皓之
第3章 社会人類学徒とdしての実践 比嘉政夫
第W部 記憶すること・記録すること――語られなかったことのリアリティー
第1章 記憶を掘り起こす旅――個人史を超えた基層文化へ 加藤彰彦
第2章 記録すること 記憶すること――沖縄戦の記憶をめぐって 岡本恵徳
第3章 語るという行為の表と蔭 香月洋一郎
第4章 記憶/記録のゆくえ――想起と構想そして「問いかけ」をめぐって
重信幸彦
<書評から>
…本書の趣旨は、序章のタイトル「実践としての学問、生き方としての学問」が明確に示している。家中茂は、学問と実践は切り離せないとする立場から、「沖縄とどう切り結ぶのか」という問いを個々の研究者に突きつける。
「沖縄をどう語るのか」という問いの先には「沖縄をどう生きるのか」という問いがある。本書の関心が「アイデンティティ」や「当事者性」に向けられるのはむしろ当然なことだろう。
本書の第一部では、アイデンティティをめぐる問題が浮きぼりになる。特に、沖縄や沖縄人を本質的に語る愚を戒め、アイデンティティを開かれたものとしてとらえ直す屋嘉比収の議論は示唆に富む。…
安直な答え探しではなく、あえて自らの言葉で「問い」を問い返し、沖縄の今に切り結ぶ本書は、知的刺激に満ちている。(『琉球新報』06年12年31年から)
『出版ニュース』(07年2月上旬号)、『オルタ』(07年4月号)で紹介されました。
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