『市民派政治を実現するための本
わたしのことは、わたしが決める

上野千鶴子・寺町みどり・ごとう尚子 編著
2004年/A5判/1800円+税

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◎書評
 まとめたのは、フォーラムを企画した東京大学大学院教授の上野千鶴子さん、元岐阜県高富町議員の寺町みどりさん、愛知県日進市議の後藤尚子さんの三人。
 寺町さんや後藤さんはこの十年近くの間、政党の系列に属さず選挙のときに地区推薦も受けない市民派の女性地方議員を増やそうと運動を展開してきた。市民派議員は各地で増えているが、議会活動では他会派の議員らと対立し、壁にぶつかることも多い。
 フォーラムでは、こうした状況の打開策を全国の市民派議員や支援者らが約十時間にわたって徹底討論をした。上野さんは、アドバイス役を務めた。三人は、その内容を本に収録し、議員活動や市民参加、行政・議会の改革などに関する市民派議員の考え方を伝えている。(『中日新聞』04年5月16日)
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 「ひとりでも多くの市民派女性議員を議会へ」という時代から、「議員になって何をするのか」が問われる時代へと、市民派政治も進化してきた。今、単なる市民参加ではない、本当の意味での市民派政治を実現するためには、誰が、何を、どうすればよいのか−。
 そんな問いのもとに、2003年11月に名古屋で開かれた「市民派議員アクションフォーラム」。その10時間に及ぶエキサイティングな内容を、徹底的に再構成している。
 「理念編」は、上野千鶴子さんの「わたしが<権威>にならないために」。「権威」「権力」「影響力」の違いを浮き彫りにしつつ、「誰にも権威を委ねない自己統治」つまり「わたしのことはわたしが決める」ことの重要性と方法論を明快に解き明かしていく。
 続く「理念編」「実践編」「現場編」「Q&A」には、実際に使える知恵がつまっている。徹底した情報公開による行政・議員・NPO評価、地縁から選択縁へ、市民による意志決定や執行など、自分の異論の問い返しも含めてそれぞれの現場で闘う女性への応援歌になっている。(『ふぇみん』04年5月15日号)

※そのほか、『ガバナンス』(04年7月)、『出版ニュース』(04年7月)、共同通信配信(『熊本日日新聞』04年7月4日、『岩手日報』04年7月12日)、『地方自治職員研修』(05年1月号)でも紹介されました。


<目次>

序 わたしが「権威」にならにために−理念論

第1部 自治体政治を変えよう−理論編


 1 基調報告
   議会改革をどのようにすすめるのか
   市民参加から市民自治へ
   市民派政治はどうしたら実現できるのか
   市民派政治の行政改革
 2 パネルディスカッション 自治体政治をどのように変えるか

 (協同討議 Part1)自治体はどうして変わらないのか?

第2部 自治体政治を変えるために何ができるか−実践編

・公の施設は市民の自主管理に ・使える施設は使いたおす ・議員を変えるのは市民意識改革より制度改革を ・地縁より選択縁のネットワーク ・行政サービスのアウトソーシングでNPO型の雇用を創出を ・行政サービスはタダでやらない ・NPO委託に新しい契約ルールを ・NPO委託は総論で推進、各論で点検 ・行政評価はまず「わたし」から ・情報を使いこなす ・インターネットを使いこなす ・予算の優先順位を決めるのが議員の仕事 ・専門性にも当事者評価を ・既存のシステムを使いたおす ・参加型の民主主義をめざそう ・ひとがつながるネットワークの力

第3部 議会改革をすすめよう−現場編

 1問題提起 いま議会の何が問題か
  「議会の権限」と「議会運営」の問題点
  「議員・議会の質」と「議会のルール」の問題点
 2ディスカッション 議会を変えるために何ができるか

(協同討議 Part2)市民派議員はいかに闘うのか?

第4部 市民派議員はこう闘う−実践編

Q&A
*傍聴 *請願・陳情 *委員会 *会派 *議会事務局 *議会での発言 *職員との関係 *報酬・費用弁償 *政務調査費 *仲間を増やす *まとめ

l『神奈川新聞』(05年10月9日)、『いんふぉめーと』(05年12月1日号−ドーンセンター情報ライブラリー(大阪府立女性総合センター)で紹介されました。