アフリカゾウを護る闘い──ケニア野生生物公社総裁日記

リチャード・リーキー、V・モレル 著
ケニアの大地を愛する会 訳
四六判/416ページ/本体2600円+税
2005年3月/ISBN 978-4861870002
※第2504回 日本図書館協会選定図書

世界有数の野生動物大国ケニア。高価な象牙を手に入れようと相次ぐ象の密猟。政治腐敗、部族対立……。野生生物公社総裁に就任した生物学者はどう闘い、どうゾウを護ったかを描く迫真のドラマ。

目次

日本語版に寄せて
謝辞
はじめに

第1章 青天の霹靂
第2章 新しい人生
第3章 資金難からの脱却
第4章 みせかけの競売
第5章 決断と地方視察
第6章 密猟者そしてケニア警察との闘い
第7章 象牙の焼却
第8章 『野生のエルザの死』
第9章 脅 迫
第10章 改 革
第11章 孤独と感傷
第12章 前 進
第13章 暗 転
第14章 相次ぐ難題
第15章 中年期の憂鬱
第16章 部族間の対立
第17章 一進一退
第18章 徹底抗戦
第19章 政治の季節
第20章 両足切断
第21章 辞 表
第22章 再び野生生物公社へ、そして国家のために

訳者あとがき

書評

書評オープン


 印鑑や装飾品の材料として珍重されてきた象牙のために、密猟が頻繁に行われ、アフリカゾウは激減。
状況の改善に尽力したのが古人類学者のリチャード・リーキー。やる気のない野生生物局を短期間に立て直し、命を狙われながらも腐敗した政治家、警察に立ち向かう様子は手に汗握るものがある。象牙を使う日本も無関係ではなく、人と野生動物との共存を考えるきっかけとなる一冊だ。

『ナムイびと』創刊号(2005年5月より)


『自然と人間』(05年04月号)、『出版ニュース』(05年4月中旬号)、『ソトコト』(05年6月号)、『クーヨン』(05年6月号)、『アフリカ』(05年6月号)で紹介されました。