放射能にまけない! 簡単マクロビオティックレシピ88——毎日のごはんとおかずからおせち料理まで

大久保地和子
B5変型判/112ページ(オールカラー)/本体価格1600円+税
2011年12月/ISBN-10: 4861870879/ISBN-13: 978-4861870873

体の免疫力が高まり、放射能に負けません!
放射線の健康への悪影響はチェルノブイリの経験で明らか。
それを防ぐのに最適なのは、玄米・野菜・海藻・豆を主体としたマクロビオティック食です。
誰でも簡単に作れる、毎日のごはんとおかずからおせち料理まで、88のレシピを紹介。


(まえがきより)
ごはんを食べて、お味噌汁を飲んで、漬物を食べて……。日本人ならあたりまえのことで、決して特殊な食事ではありません。
それは、放射能の汚染が広がるこの時代にあっても、なんら変える必要はないと私は思っています。原点に立ち戻れば、人は生きていけるし、自然に反すれば、生きてはいけないのです。

 

目次


まえがき
調理の前にお読みください


【PART1放射能にまけない体をつくる食事法】
穀物を主体にして、免疫力・自然治癒力・デトックス力を上げる
放射能による被害を防ぐために摂りたい食べ物・避けたい食べ物


【PART2生命力をアップさせるおいしいレシピ】
◆ご飯料理
圧力鍋で炊く玄米ご飯/土鍋で炊く玄米ご飯/根菜の炊き込みご飯/玄米いなり寿司/
ブラウンライスドリア/焼きおにぎりのスープご飯…など
◆根菜の料理
煮しめ/きんぴらごぼう/時雨味噌/ごぼうの梅煮/冬野菜のグラタン
◆円形野菜の料理
そばの実と松の実のロールキャベツ/かぼちゃミレット/玉ねぎの味噌煮
◆葉野菜の料理
青菜と人参の温サラダ/小松菜と人参のごま和え/グリーンロール
◆テンペと植物性グルテンの料理
テンペのソテー・オレンジソース/大豆グルテンのから揚げ…など
◆豆腐の料理
けんちん丼/豆腐ステーキの野菜あんかけ/厚揚げとごぼうの味噌煮/みぞれ鍋
◆豆の料理
小豆かぼちゃ/ひよこ豆と人参の煮物/レンズ豆と野菜のスープ/黒豆時雨
◆乾物の料理
切り干し大根の煮物/高野豆腐の炒り卵風/お麩丼/高野豆腐と小松菜の和え物
◆海藻の料理
ひじき蓮根/昆布の佃煮/あらめと玉ねぎの煮物/淡雪羹
◆漬物
ぬか漬け/ザワークラウト風プレストサラダ/大根と人参の味噌漬け/白菜とわかめの浅漬け
◆植物性のふりかけ
ごま塩/鉄火味噌
◆めんと粉の料理
粟のミートソース風パスタ/焼きそば/玄米ご飯と残り野菜のお好み焼き…など
◆汁物
基本のだし汁/根菜類の豆乳味噌スープ/梅干しととろろ昆布の即席スープ/甘い野菜のスープ…など
◆葛の料理とお菓子
黒ごま豆腐/葛餅 くるみ黒みつかけ…など
◆ノンシュガーのお菓子
餅ワッフル/きび団子/甘酒のゼリー/りんごとドライフルーツのコンポート


<無病息災をかなえる健康おせち>
精進お雑煮
◆一の重
伊達巻き/昆布巻/黒豆の含め煮/たたきごぼうのごま和え/お芋とかぼちゃのきんとん…など
◆二の重
菊花かぶ/蓮の実入り蒸し蓮根/紅白の柿なます/紅芯大根の千枚漬け
◆三の重
グルテンの松風焼き/ひえのかまぼこもどき/どんこのあわびもどき/テンペのマリネ
◆与の重
豆腐入り宝袋/こんにゃくの味噌煮/蓮根のうなぎもどき/松葉ぎんなん/花形人参/絹さやの塩ゆで


※本書の11ページは、2011年10月25日、日本CI協会主催、星陵会館にて開催された久司道夫氏講演会における同氏の講義指導に基づいて、また12~18ページまでは、久司道夫氏の指導内容に基づいて、それぞれまとめたものです。したがって、11~18ページまでの内容の著作権は、久司道夫氏に属します。

 

著者プロフィール

大久保地和子(おおくぼ・ちわこ)
1952年、千葉県生まれ。KIIX(クシインスティチュートインターナショナル・ボストン)認定ティーチャー。
1989年にマクロビオティックスの権威・久司道夫氏と出会い、栄養学に基づいた食生活をマクロビオティックスの食事法に変えることで、健康を取り戻す。「正食協会」の指導者養成コースを修了後、「久司マクロビオティックス」のリーダー会を修了。その後、「松本塾」の師範科を卒業。
現在は「地和子マクロビオティッククッキングスクール」の校長として、調理法の指導やインストラクターの養成、講演会講師などで活躍中。
○地和子マクロビオティッククッキングスクールHP http://chiwako.com/

 

書評

 

書評オープン

 食物繊維の多い精白していない穀物を中心に食べることで、体調を整え免疫力や自然治癒力を高めるとされるマクロビオティックの考えに基づいたメニューを紹介している。
圧力鍋や土鍋を使った玄米の炊き方に始まり、小豆を入れたり、根菜を炊き込んだりする方法などを紹介する。
カボチャとアワを煮た「かぼちゃミレット」、「タマネギの味噌煮」「青菜とニンジンの温サラダ」「厚揚げとゴボウの味噌煮」といったメニュー88品が並ぶ。決して特別な食材は登場しない。普段の料理本として使える。

『日本農業新聞』(12年1月18日)


 マクロビオティックの関連書は多く発行されていますが、いまの日本人が強く関心をもっている放射能汚染対策を主眼とした本は、まだありません。マクロビオティック食の基本は、全粒(精白していない)穀物です。それらは食物繊維が豊富なので、便通が促され、体の排出力が高まります。これから日本人が健康で過ごすためには、放射性物質や化学物質を積極的に排出しなければなりません。また、味噌汁、無農薬野菜、海藻、豆類、乾物、発酵食品などは血液を浄化し、腸の働きをよくし、免疫力や自然治癒力を高めます。
この本はこうした考え方をわかりやすく説明したうえで、放射能にまけない、生命力をアップさせる88のレシピを紹介しました。ご飯・根菜・遠景野菜・豆腐・漬物・汁物・お菓子などに分かれているので、作りたいと思ったところからトライできます。素材は選ぶ必要がありますが、作り方は決してむずかしくありません
著者はマクロビオティックと出会って食事の内容を変えて健康を取り戻し、指導者養成コースを卒業。現在は多くの生徒さんを教えています。

『食べもの文化』(12年3月号)


『日本農業新聞』(11年1月18日)、『食べもの文化』(12年3月号)、『ふぇみん』(12年3月15日)で紹介されました。