<写真集>北朝鮮の日常風景

石任生 撮影、安海龍文・韓興鉄 訳
B5変形判/120ページ(オールカラー)/本体2200円+税
2009年11月/ISBN 978-4861870347

拉致問題だけで北朝鮮は語れない.。北朝鮮の人々はどんな暮らしをしているのか。
韓国気鋭の写真家・ジャーナリストが北朝鮮で長期取材を敢行。
監視と統制を避けひそかに撮影した数千枚のなかから、厳選した100枚の写真を掲載。
詳細な解説とともに、日本に初めて伝えられる北朝鮮の素顔。

目次


『北朝鮮の日常風景』を推薦する(姜尚中)

飾られていない北朝鮮の日常──前書きに代えて(石任生)
自分たちのやり方で暮らしてきた
主体思想の国
穀物の王様トウモロコシ
総出の田植え
赤旗1号は走る
自力更生
苦難の行軍
<解説>写真で記録した現代北朝鮮の民衆生活史(安海龍)
<インタビュー>北朝鮮の実状を理解するために(安海龍+石任生)
静かながら饒舌な写真集(木幡和枝)

書評

書評オープン


北朝鮮の一般市民の姿をとらえた珍しい写真集である。朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)による原子炉建設を記録する為、一九九七年から二〇〇四年まで北朝鮮に滞在した韓国人カメラマンカメラマンが、監視の目をくぐって撮り続けたものだ。
農業機械を使わずに畑を耕す男女。バケツで水を運ぶ子ども。荷台に人を満載して、凍りついた道を走る木炭トラック。ベランダにまきを積み上げた紀の煙突のアパート…。厳しい環境の中、懸命に生きる人々の息遣いを伝える(07年7月『共同通信』配信記事より)。
……石さんは韓国出身。日米韓、欧州連合などが、北h光線の核兵器開発をストップさせる代わりに軽水炉型の原発を提供しようと運営してきた朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の記録カメラマンとして、90年代後半から7年間、東部の咸鏡南道に滞在した。
外出や行動に大きな制約があるなか、「南の視線で現在の農村や地方都市の姿を記録したい」という強い思いが、石さんにシャッターを押させた。

『朝日新聞』東京版(2007年6月15日より)


『東京新聞』・『中日新聞』(07年6月24日)、『オルタ』(07年7月号)、『世界』(07年8月号)、『マガジン9条』(ウェブマガジン)、『北国新聞』(07年7月8日・共同通信配信)、『信濃毎日』(07年7月15日)、『山梨日日新聞』(07年7月22日)、『ふぇみん』(07年7月25日)、『日本カメラ』(07年8月号)、『クーヨン』(07年9月号)、『中国新聞』(07年7月13日、『山陽新聞』(07年7月8日)、『週刊金曜日』(07年9月7日号)、『インパクション』160号(07年11月)、『オルタ』(10年9・10月号)、『サイゾー』(14年7月号)などで紹介されました。